【初心者向け】AE86後期 燃料こない!!燃料ポンプorサーキットオープニングリレー?

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ひさびさにハチロクを動かそうとしたらクランキングはするけどエンジンがかからない。
調べてみたらどうやら燃料がきていないようだ。

 

ハチロクはもう古いのでいつ燃料ポンプが動かなくなってもおかしくないですしその度に
修理業者を呼んでいては家族から批判を受けかねません。

 

  • サーキットオープニングリレーの故障で燃料ポンプまで12Vがきていない。
  • 燃料ポンプに12Vはきているが燃料ポンプが動かない。

の場合が多いです。

 

今回は後期型のサーキットオープニングリレー又は燃料ポンプどちらが故障しているのかの判断するためのやり方を解説します。

 

電気は目にみえなくわかりにくいので

『苦手でやだな~』

と作業前から拒絶反応がでてしまう方もいると思いますが手順通りに作業すれば簡単に判断することができます。

もしテスターがなくてもこの記事のテスターを使っている部分をスルーしたとして70%の確率では良否判断することは可能ですのでテスターをもってない方もぜひご覧ください。

 

後期型の燃料ポンプが作動するまでの簡単な電気の流れとサーキットオープニングリレー又は燃料ポンプどちらが故障しているのかの判断のやり方がわかります。

AE86後期 簡単な燃料ポンプの電気の流れ

サーキットオープニングリレー内の回路は2系統あり片方の回路が成立するとサーキットオープニングリレー内の接点がONして燃料ポンプに通電させる仕組みです。

一つ目は

クランキング中にサーキットオープニングリレーの接点をONにして燃料ポンプ(フューエルポンプ)に通電する回路

 燃料ポンプ 回路図 1
引用 トヨタ修理書

 

キーを回すと

イグニッションスイッチ(ST)からサーキットオープニングリレーのSTA→E1に抜けアースにおち回路が成立。

 

クランキング中の回路が成立することにより

サーキットオープニングリレー内の接点がONするのでサーキットオープニングリレーの+B→Fpから燃料ポンプ(フューエルポンプ)に通電させます。

 

もう一つは

エンジン始動中、常にサーキットオープニングリレー内の接点をONにして燃料ポンプ(フューエルポンプ)に通電する回路

燃料ポンプ 回路図 2
引用 トヨタ修理書

エンジンが始動してるとコンピューターが判断すると

サーキットオープニングリレーの+B→Fcからコンピューターがアースにおとしてあげることで+B→Fpの回路を成立させ燃料ポンプ(フューエルポンプ)に常に通電させます。

 

サーキットオープニングリレーは2つの回路によって燃料ポンプに通電させる方法をコントロールしています。

 

ちなみに

図はAE86前期ですがフューエルポンプ短縮端子の場所が違うだけで基本は同じです。

 

 

サーキットオープニングリレーの良否判断

クランキング時に12Vがくるか?

 

キーを回しクランキングさせた時にサーキットオープニングリレーの回路がONになるかのチェックです。正常であれば燃料ポンプ手前のコネクターに12Vがきます。

 

燃料ポンプ 通電

 

ここではトランクにある燃料ポンプ手前のコネクター(車両側)を切り離してテスターを当てクランキング中に何Vきているかみるのですが...

1人ではキーを回しクランキングさせながらテスターを確認するのはハッキリ言って無理なのでウインカーの配線を加工したものを使って簡易的にチェックします。

 

クランキング中 判定

 

このウインカー配線を加工したものがクランキング中に点灯すればひとまず12Vはきていると判断できるので

サーキットオープニングリレーのスタータ側の回路およびスイッチ機能は正常ということがわかります。

 

エンジンが始動した場合に12Vがくるか?

もう一つの回路は

エンジンが始動した時にコンピューターがエンジンが回転してると判断しサーキットオープニングリレーの回路を常にONにして燃料ポンプに電気を送る回路です

 

エンジン始動中の回路はエンジンがかからないとわからないのでサーキットオープニングリレーを取り外し抵抗をみて判断します。

サーキットオープニングリレーの場所は助手席のスピーカー取付部分の奥にあるので取り外して下さい。

サーキットオープニングリレー

引用 トヨタ修理書

測定する端子はB-Fc
抵抗値は80~120Ω(オーム)

 

測定値が基準内であればスタータ側の回路の測定と合わせて正常と判断することができます。

燃料ポンプの良否判断

  • 燃料ポンプの抵抗をみる
  • 強制的に12Vを燃料ポンプに通電させ動くか?

 

良否判断はどちらか片方でもダメであれば燃料ポンプが死んでいると判断できますが両方をチェックすることにより確実にダメであると判断することができます。

強制的に12Vを燃料ポンプに通電させ動くか?

一番簡単なチェック方法は

 

AE86後期には回路を短絡するとサーキットオープニングリレーを作動させなくても直接、燃料ポンプに12Vを供給することがでるチェックコネクタがありこの回路が正常であれば短絡したときに燃料ポンプの作動音で動いているか確認できます。

 

ダイアグコネクター

チェックコネクターはエンジンルームにある黒いコネクターです。

ダイアグをみるためのコネクターと言った方がわかりやすいですかね?

 

ダイアグコネクター

この端子中の+B-Fpを短絡させてキーをONにすると通電します。

これで燃料ポンプの作動音が聞こえればOK

 

また

バッテリーを直接燃料ポンプのコネクターにつなげてあげて確認することもできます。

燃料ポンプの抵抗をみる

燃料ポンプの抵抗値はトランクにある黄色のコネクターを切り離してみます。

燃料ポンプ 抵抗値

 

抵抗値
基準値 0.2~3.0Ω(オーム)

 

この基準内にはいっていればOKです。

まとめ AE86後期 燃料ポンプ

今回はAE86後期の場合のサーキットオープニングリレー又は燃料ポンプどちらが故障しているのかの判断するためのやり方を解説しました。

 

ハチロクの燃料ポンプが動かない原因はサーキットオープニングリレーや燃料ポンプ以外もあるのでその場合は配線図とにらめっこしながら車両ごとに故障原因をみつけていくことになりますが

ほとんどは

  • サーキットオープニングリレーの故障で燃料ポンプまで12Vがきていない。
  • 燃料ポンプに12Vはきているが燃料ポンプが動かない。

の場合が多いでこの2点だけでも調べればかなり原因はしぼりこめます。

もし

サーキットオープニングリレー又は燃料ポンプが正常でそれ以外に原因があるときは現状を教えていただければ配線図から原因特定のためのアドバイスすることもできるのでぜひコメントください。

後日、前期の場合のやり方も予定してます。

 

 

この記事をご覧になって参考になりましたらぜひ自分で故障原因を調べてみてください。

故障原因を自分でみつけて直ったときは最高に気分がいいですよ!!

最後までありがとうございました。

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