AE86 錆対策　オススメ塗料　POR15

AE86 錆対策　オススメ塗料　POR15

今回はハチロクの錆修理にいつも使っていてる塗料の中でPOR15を紹介します。

POR15の使い道としては

• 錆が酷くどうしようもない箇所の応急として
• 細かくて錆がとりきれない箇所に部分的に

に使っています。

自分は基本POR15は錆の上にしか使いません。なぜならPOR15は錆の上に塗った時が一番剥がれにくく強いから。

錆の上から塗る塗料としては間違いなくPOR15は素晴らしい塗料だと思います。

しかしながらPOR15は使い方など少しクセもありますので使い方などを紹介していきます。

POR15とは何か？

正式名POR-15　ラストプリベント・ペイント

アメリカ生まれの直接錆の上から塗れる塗料でシルバー、ブラック、クリアーの3色があります。

主な効果は

• 腐食した金属部分に高分子化学的に結合し、無気孔性の皮膜を形成する。
• 乾燥後はロック状態になり、多孔性ではないため乾燥後は剥搬、クラックが発生せず、金属表面が湿気（大気）に露出することから強力に保護して錆の再起を強力に防止。
• 穴あき部分はグラスファイバーとともに使用することで補強できる。

という錆に対して素晴らしい効果が期待できそうな商品です。

POR15の使い方

使い方は簡単

1. 錆をワイヤーブラシやペーパーを使い表面の錆を落とす。
2. シンナーなどで油分を取る。
3. POR15を棒などでよくかき混ぜて撹拌してから筆を使って塗っていく

ただそれだけなのですが

POR15は扱い方がちょっと癖があるので注意点としてまとめました。

POR15を使ってみての注意点

使った筆を絶対にPOR15の容器にいれない。錆に触れた筆をPOR15の容器に戻してしまうと化学反応で全てが固まっちゃいます。

なので一回ごとに使う分だけを違う容器などに分けて使いましょう。

手にPOR15がついたら本当になかなかとれないので手袋などをしてから使ったほうがいいです。手をシンナーでこすっても薄っすら残ってしまう程に強力。

服などについてしまったら二度ととれません。汚れてもいい服装で。

使い終わった筆ですがシンナーでよく洗ってもまず固まるので一回使い切りと考えたほうがいいです。なので100円ショップで売ってる安い筆で十分です。

自分はPOR15のシルバーを毎回使っているのですが使い始めは塗料がさらさらしているので二回塗りくらいが丁度良かったです。

一回塗りでは薄い感じなのでPOR15が完全に乾燥する前にもう一回塗るのがベストでした。

日にちが経ってくるとPOR15のシンナーが抜けてきます。シンナーが抜けて少しトロっとしたくらいが一番塗りやすかったです。そうなったら一回塗りでOK。

POR15は乾燥と共に発泡する場合あり。（湿気が多い時になるような気がします）

保存方法

失敗すると直ぐに固まってダメになるPOR15ですが自分がやってる保存方法では２年以上もってます。

• 缶のPOR15を別の容器に移したら直ぐにフタをする
• 使った筆はＰＯＲの缶に絶対に戻さない
• フタをするときはフタと缶両方についてしまったPOR15を綺麗に拭き取る

たったこれだけです。

缶に少しでもPOR15がついた状態でフタをしてしまうとすぐフタが開かなくなります。綺麗に拭き取る、これが重要です。

いずれそれでもだんだんにフタは開かなくなると思うのでそのときはホーセンターなどで売っている同じような缶の容器に移し替えてください。200円もしないはずです。

塗る箇所は錆びている所に

最初に基本POR15は錆の上にしか塗らないと言いましたがその理由は

POR15は錆の上だと本当に塗膜が強く剥がれないのですがただの鉄板の上だとものすごく弱いです。ペラペラと剥がれてきます。

メーカーは足付けをすれば大丈夫と言ってますがダメです。自分のやり方が悪いのかわかりませんがどんなに足付けしても結果は同じ剥がれました。

POR15のオススメの箇所

POR15を使ってみてのオススメの箇所は

• 錆が酷くどうしようもない箇所の応急として
• 細かくて錆がとりきれない箇所に部分的に

です。

例えばこんな感じの錆が進行してボコボコになっていたりする箇所

本当であれば錆びている箇所を全部切り取って交換したほうがいいのですがそれができないような時の延命としてPOR15を塗るのが一番いいと思います。

後は細かくて錆がとりきれない時に部分的にが良いです。

POR15は錆の上以外の箇所はものすごく剥がれやすいので錆の上にピンポイント塗装がベストなんじゃないかと。

気になる耐久性は

錆の上に塗ったPOR15は非常に硬くなり錆から剥がれたりすることはありません。しっかり錆の進行が止まります。

ただ常に水が触れている場合（冬など）はたまに錆がまた進行することもあります。それでも今まで使っていたどの錆止め塗料よりも効果は高いですが。

POR15は太陽光（UV)に弱いので太陽光が当たる部分は必ず塗装した方がいいです。乾燥後ペーパー600番～800番くらいで傷をつけてから塗装すればOK。

タイコート・プライマーは使わない

PORにはタイコート・プライマーという専用の上塗り前の塗料がありますが私は使ってません。

前にタイコートプライマーを使ったことがありましたがタイコートプライマーの上に塗装したらちぢみが発生したことがありそれ以来使ってません。

しっかり足付けすればタイコートプライマーをしなくてもきちんと上塗り塗装できますよ。

まとめ

POR15は錆の上から塗装できる塗料の中では間違いなく最強クラスだと思います。

少し扱いずらい面もありますがきちんと保存すれば2年経っても固まらず使えるし何回もリピート買いしてる商品です。

POR15のサイズには

•  100ml
•  500ml
• 　1L
• 　3L

とありますがいつも100mlを買ってます。

たった100mlであっても部分的に塗るだけであれば意外とたくさん塗れるので予定としてかなり広い面積（例、フロントフェンダーの全部とか）を塗ろうとしていない限りは100mlで十分なのではないのかと。

手や服に着くととれないなどちょっと扱いずらいところもありますが錆がとりきれなくて困っている場合にはかなりオススメできる商品だと思いますのでもしよければ使ってみてください。

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